【日本老年看護学会第29回学術集会】での口演

 2024年6月29,30日に高知市で開催された日本老年看護学会に参加しました。演題は「在宅療養者の終末期の人工的水分・栄養補給療法(AHN)における倫理的課題」とし、本ステーションで2年半に渡り関わった利用者様の事例検討を口演発表致しました。

 訪問看護では、終末期の点滴をどうするか、本人や家族と医療者で意見が対立することが、よくあります。その時に、「ご本人や家族は何を大切にしていて、どう生きたいと考えているか」、よく聴くことが大切で、そしてその要望は、医学的に不利益は無いか、検討する必要があります。

 看護師は、本人や家族の価値や要望と、医療としての適正の間に挟まれやすく、倫理的ジレンマを感じやすい場面に多く遭遇します。毎回は難しいですが、少し時間がある時にでも、「自分の感じているモヤモヤやジレンマはなぜ生じているのか」考え、状況を整理してみることがおすすめです。丁寧にひも解いた事例検討は学会発表できます。また弊社では、訪問看護認定看護師と在宅看護専門看護師が在籍しているため、事例検討のお手伝いができます。

 みなさんも今抱えている困難事例や倫理的課題を訪問看護のスペシャリストと一緒に考えてみませんか?少しはあなたが感じているモヤモヤが晴れるかもしれません。

にじのはな在宅看護センター主催 相談事業 入力フォーム(Google Form)

井村 春香

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