27th East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS) Conferenceに参加して

2024年3月6、7日に香港大学で開催された27th East Asian Forum of Nursing Scholars (EAFONS) Conferenceにて、ポスター発表を致しました。
研究のタイトルは、Associated Factors Between Readiness and Adjustment to Nursing Home Life of Older Adults in Japan: A Cross-Sectional Study (邦訳:日本における高齢者施設入居者の適応と準備性の関連要因の検討)で、有料老人ホームや軽費老人ホーム等の高齢者施設に入所する120名を対象とした横断的研究の報告を行いました。自身の高齢者施設での勤務経験から、高齢者施設入居者によって施設での新たな生活に適応(馴染めている)している人と、そうでない人がおり、その疑問を明らかにするため研究に取り組みました。先行研究では、高齢者施設への入所が自分の意志であった人は適応しやすいという結果がありますが、今現在入院期間の短縮化から退院先を吟味するような時間的猶予は少なく、入所の意思決定は本人に無いケースも多く見受けられます。そのため本研究では、“入所前に行った準備が入所後の適応に関連している”という仮説を立て、調査しました。入所前の準備は、「自分に入所の意思決定権があった」、「入所の理由は将来のためだった(入所前に入所の理由に切迫性がなかった)」、「入所することを知っていた」、「入所前に見学をした」、「入所の準備をした」、「自分の使い慣れた家具等を施設に持ち込んだ」、6項目を聴取し、多変量解析の結果「入所前に見学をした」という項目が入所後の適応に有意に関連していることが明らかとなりました。また、精神的健康も入所後の適応と関連していることがわかり、入所に向けての準備には事前見学がメンタルヘルスの安定に繋がることが示唆されました。
本発表は学会の最優秀ポスター演題賞の候補にノミネートされ、約1500演題中17名の現地発表者に選ばれました。今回は残念ながら受賞は逃しましたが、大変光栄かつ貴重な経験になりました。また学会会場では、日本人のみならず東アジアの研究者とも交流することができ、他の研究者が行っている高齢者を対象とした研究について情報交換ができ、大変よい刺激となりました。末筆ではございますが、本研究発表にあたりご指導頂いた先生方、教室の皆様、広島大学 大学院生海外発表支援金のご協力により、大変多くの学びを得ることができました。深く感謝申し上げます。
掲載の写真は、指導教官の先生方と学会会場ポスター前で撮った写真と、最優秀ポスター演題賞候補者の証明書です。

吉丸 春香

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